会長挨拶

山中 寿

第63回日本リウマチ学会総会・学術集会
会 長 山中 寿
東京女子医科大学医学部膠原病リウマチ内科学 教授

第63回日本リウマチ学会総会・学術集会を、2019年4月15日から17日の3日間、国立京都国際会館及びグランドプリンスホテル京都において開催させていただきます。伝統ある日本リウマチ学会の会長を務めさせていただくことは大きな栄誉であり、大きな責任を感じております。参加された方々が、参加してよかった、と思っていただける会にしたいと考えておりますので、ご理解、ご協力をお願い申し上げます。

第63回大会では、「夢を語ろう」をメインテーマに掲げました。

リウマチ学は過去20年の間に大きく進歩し、治療成績も格段に向上しました。身近な難病と言われてきた関節リウマチも、早期から適切な治療を行うことで、長期予後がかなり改善してきております。考えてみれば、寛解など20年前は「夢」でした。それが現在では、達成可能な現実になり、まさに夢が現実になっています。

それでは、今、我々が想う「夢」は何なのか。

「寛解を達成した」と言っても、患者さんは本当に満足していません。どんな疾患でも、患者さんの願いは、病気と決別できることです。関節リウマチや膠原病などのリウマチ性疾患は治癒できるのか、発症予防は可能か、変形した関節の修復は可能か。実際、リウマチ学には、達成せねばならない問題点が多く残されています。その中には我々が達成不可能と思うこともたくさんあります。しかし、目指すものがなければ、患者さんの願いを達成することはできません。

過去20年間のリウマチ学の進歩は、Evidence Based Medicine(EBM)の進歩と同時進行しました。そして、エビデンスの重要性が認識されればされるほど、医学の現実的な目標はより良質なエビデンスを構築することになっています。達成可能なアウトカムを設定し、それを満たせば満足する、いわば近視眼的な思考になっているのではないか、つまり「夢」を持てなくなっているのではないかと思います。

第63回大会では、演者の皆さんに「夢」を語っていただきたいと思います。

科学技術は不断に進化し続けます。20年前は夢であった寛解が現実になっているように、現在は不可能な目標でも、いつかはきっと達成できる。しかしそのためには、「夢」を持つ必要がある。

我々が想う「夢」は何か。その夢に至る道筋は何か、その道筋のどこに我々はいるのか、そんなことを語り合える学会にしたいと思います。特に、その「夢」の実現をしていただけるであろう、次世代の若い研究者に大いに参加していただき、リウマチ学の未来を開きたいと思います。

関係各位の、多大なご理解とご協力をお願いいたします。

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